【ご質問】資産を増やすのに、地味で二の次に見える守りが大事とは具体的にどういう意味ですか。

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こんにちは。林FP事務所の林です。

弊所のメルマガ読者様から、こちらのご質問を頂きましたので、早速ご回答したいと思います。

楽しく読ませていただいています。やはり、実体験などありますととても信憑性が感じられ、共感してしまいます。

守りというと地味な感じで二の次という印象がありますが、これが一番大事ということで、とても興味をひかれました。

具体的にどういうことが守りとなるのか、ご自身の体験もあわせてもっと教えてください。

(N様より)

N様、ご質問ありがとうございます!

動画で回答を見る

「守り」とは、支出管理、支出コントロールのこと

まず「守り」とは何かということですが、これは支出管理や支出コントロールのことですね。これが出来ていないと、他に何をやっても貯金や資産は増えません。

例えば僕の例ですが、過去収入が増えた時期がありました。当時はFPでもなんでもなく、支出管理(守り)の大切さも理解出来ていなかったため、お金を「ちゃらんぽらん」に扱ってたんです。

収入が増えたから多少多めに使っても大丈夫だろうと、今考えれば不要なモノやサービスをたくさん購入していたことを今でも覚えています。また、お金があるからと非常に「アグレッシブ」な投資にも手を出していました。FX自動売買とか、投資組合とかですね。もちろんこれらが全て悪いということではないですが、少なくとも僕は大半が負けとなる散々な結果でした。

結果として、手元にお金はほとんど残らず、忙しさだけが増えていくという「非常にまずい」状況を自ら作ってしまったわけです。

「支出管理(守り)」が一番大事な意味

僕の失敗例からもお分かりの通り、支出管理(守り)がきちんと出来ていなければ大変よくない状況になるだけでなく、肝心のお金も全く増えません。

これはあたかも、巨大な穴が空いたバケツがあるのにその穴には目を向けず、ひたすら必死で水を注ぐようなものでしょう。資産を増やす上で、この状況は、絶対避けなければいけません。

まぁ僕自身、そんな偉そうなことは全く言えないのですが、逆に大失敗を経験したからこそ、Nさんにはしっかり守りができるようになって欲しいなぁと思います。

また、バケツの穴、すなわち無駄な支出に目を向けることは、ご自身の心の問題を見つける可能性もあります。もちろん必ず心に問題があるというわけではありません。しかし逆に気づかず放置されている可能性だってあるんです。

何らかの理由による虚栄心や、過度なストレスなど、心の負荷が大きくてそれを解消するために無駄遣いに走っているのかもしれません。なんとなく、本能的にその事に気づいていたとしても、目を向けたくないのでわざと支出管理をしたくない、という人もいるかもしれません。

その状況を放置すると、やはりあとあと大変な事になりかねないので、ご自身だけでどうしようもないと考えるなら、専門家の力を借りるのも一つの手でしょう。

守りが重要な意味のまとめ

簡単ですが、僕の過去の失敗談も交えながら守り(=支出管理)の大切さをお話してみました。

支出管理は非常に地味ですが、資産を増やす効果は絶大です。必ず支出管理を最初に整えるようにしてくださいね。

なお動画でもお話しましたが、「となりの億万長者」という本に、普通の人が資産形成をしていく上で大切なポイントがたくさん書かれています。ぜひこちらも読んでみてください。

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この記事を書いた人

林 健太郎

林 健太郎

林FP事務所代表。1972年生まれ。大手メーカーに15年間勤務後、2014年に独立。「お金」という、会社員時代とは全く違う分野でコネも実績もゼロから始める。自身の投資哲学を発信するブログとメルマガが好評を博し、保険を販売せずに100世帯以上のライフプラン相談、投資相談を受ける。博士(工学・大阪大学)、ファイナンシャルプランナー(CFP®)。