こんにちは。安部智香です。
気が付けば、そろそろ10月。
今年は新型コロナウイルス感染症に翻弄されている間に1年が終わりそうですね。
そんな中、ニュースでも「冬のボーナス〇割カット」という話題がでるようになってきました。
もし、ボーナスが大幅に減少したら・・・と、不安に思っている人は、今からできる準備をしておきましょう。
・ボーナスが減少しそうな人
・ボーナス払いがある人
・住宅ローンがある人
そもそもボーナスの仕組みは?
先日、オリエンタルランドが冬のボーナスを7割削減するというニュースが流れてきました。オリエンタルランドは皆さんもご存じの東京ディズニーランドと東京ディズニーシーを運営している会社です。
オリエンタルランドは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、テーマパークの休業が続いたため、2020年4月~6月の決算では248億円の赤字となりました。
このように、新型コロナウイルスの感染拡大のため業績が悪化している会社はたくさんあると予想されます。
ボーナスは業績に左右される
経団連が発表した2020年の夏のボーナスは、平均額が90万1,147円で前年を2.17%下回りました。夏のボーナスは、支給額が3月の春闘妥結時に決定されるため、新型コロナウイルスの感染拡大の影響下でも限定的だったとみられています。そして、本格的な影響をうけるのは冬のボーナスからだと言われています。
そもそもボーナスは労働基準法で定められているものではなく、勤務先の就業規則で決められています。
つまり、就業規則に「業績によってはボーナスを支給しない」というようなことが記載されていると、会社側は、業績が悪化している場合はボーナスを支給する義務はありません。まずは、皆さんの勤務先の就業規則を確認しておきましょう。
公務員もボーナスが減少するの?
よく、「公務員は給料が安定しているからいいね」という声を聞きますが、実は公務員もボーナスが引き下げられる公算となりました。
人事院は毎年、国家公務員と民間の給与水準を比較し、官民の格差を埋めるよう国会と内閣に勧告しています。公務員のボーナスは民間の前年冬と今年の夏の分が反映され、民間のボーナスが公務員を下回るとみられています。
そのため、人事院が行う2020年の国家公務員の給与改定勧告で、ボーナス(期末・勤勉手当)を引き下げる公算が大きいと予想されています。
もし、公務員のボーナスが引き下げ勧告となれば、10年ぶりとのこと。
公務員だからボーナスも下がらない、と安心していると予定が狂うこともありそうです。
住宅ローンが払えないと思ったら
住宅ローンを支払っている人の中には、ボーナス返済を利用している人も多いのではないでしょうか。
でも、ボーナスが大幅に減少したり支払われなかったりすると、ボーナス返済を利用している場合、支払いができないと困りますよね。
ボーナス返済の見直し
ボーナス返済ができそうにない・・・と思ったら、まずは住宅ローンを組んでいる金融機関に相談しましょう。
各金融機関ではそれぞれ、返済特例を提案しています。
住宅金融支援機構では、ボーナス返済の見直しをすることができます。
ボーナス返済月を変更したり、毎月分・ボーナス返済分の返済額の内訳を変更したりすることができます。また、ボーナス返済を取り止めることもできます。
こういう時こそ家計の見直しが大切
先ほどお伝えしたように、新型コロナウイルスの感染拡大の影響がなかったとしても、勤務先の業績が悪化するとボーナスが支給されないことがあります。
そのような事態に備えて、この機会に家計を見直していきましょう。
毎月の生活費を見直して
まずは、毎月の固定費や光熱費などのプランや契約の会社を見直すことで、節約することができます。そして毎月の収支がプラスになればその分貯蓄をすることができ、家計の基礎体力を強くすることができます。
そうすると、不測の事態にも備えることができるようになりますよ。
クレジットカードの使い方も注意
大きな買い物をする時に簡単にボーナス払いを利用して、支払うことができなかったら困りますよね。クレジットカードの支払いを滞納してしまうと、遅延損害金が発生したり、本当に必要な時にローンが利用できなくなったりする場合があります。
その買物は、本当にボーナス払いを利用してまで購入する必要があるのか、しっかり考えて購入しましょう。
冬のボーナスが減少しそうだなと思っている人は、直前になって慌てないで済むように、ぜひ今からできる対策をしておいてくださいね。