知っているようで知らない生命保険の「基本」。分類してチェックしてみよう!

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もし、病気になったら…万が一のことがあったら…人生には色々な不安がつきものです。そんな、病気や事故などに金銭面で備えることができるのが生命保険です。

しかし、一口に「生命保険」と言っても、その種類や保障内容は多様でわかりにくいと思う方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、はじめての方にも分かりやすいように、生命保険の種類について、基本的な事柄をご説明します。

生命保険、保障内容によって分けてみよう 

ここでの「生命保険」とは、生命保険会社が販売している保険商品という前提で解説します。

生命保険は、保障内容によって「死亡保険」「医療保険」「資産形成目的の保険」の3つに分けることが出来ます。それぞれの特徴を見ていきましょう。

死亡保険

死亡保険とは、被保険者が死亡した時に、遺族に保険金が支払われる保険です。被保険者とは、保険の対象になっている人のことを指します。

また、死亡だけでなく、高度障害状態になった時にも保険金が支払われるようになっています。

被保険者が亡くなった時の葬儀代や残された家族の生活費に充てることができるため、独身の方よりご家族を持っている方の方が向いている保険と言えるでしょう。

死亡保険のメリットは、加入後すぐに死亡保障のお金を用意することができる点です。貯蓄ができていない場合でも、死亡保険に加入していれば、万一の事態に備えることが出来ます。

では、保険金額はいくらかければ良いのでしょうか。その額は「必要保障額」といい、家族の状況や貯蓄、年金の加入状況などによって人それぞれに違います。

現在の家族の収入状況や貯蓄を洗い出し、万一の時にかかる費用を計算して、必要保障額の目安を概算で出してみるのがおすすめです。

その金額をカバーできる死亡保険を選ぶと、過剰な保険料を支払うリスクを防ぐこともできます。

参照:日本FP協会 くらしとお金のワークブック ~FPと考える生活設計~

医療保険

医療保険は、医療費を支払う際の一部を保障してくれる保険です。また、ガンに特化したがん保険なども医療保険の一種です。

日本では皆が加入する健康保険制度によって、6歳以上70歳未満の人は自己負担3割で医療を受けることができます。更に高額療養費制度という高額になった負担を軽減できる制度もあります。

しかし、入院中のや差額ベッド代など保険適用にならない出費や、自由診療、先進医療などは自己負担となり、大きく家計を圧迫する可能性もあります。

そのような時事態に備えて、医療保険に加入しておくと、入院日数や治療内容にあわせて保険金が支払われるので安心です。

公的医療保険でカバーしきれない部分を、民間の医療保険に加入してカバーするように選択するとよいでしょう。

貯蓄目的の保険

保険の中には、貯蓄目的のものもあります。

生命保険と貯蓄が同時にできる「養老保険」や子どもの学費を蓄えることが出来る「学資保険」、老後の資金作りに便利な「個人年金保険」などがあります。

毎月保険料金を支払うことで、満期になるとこれまで払い込んだ金額より多い満期金を受け取れる場合が多く、また、一度加入すると、途中で解約するには手数料や手間がかかるため、継続して貯蓄しやすい点がメリットと言えるでしょう。

毎月一定額を自動で払うので、貯蓄が苦手な方でも計画的に貯めることが出来ます。

子どもの入学や進学、マイホーム購入など、自分のライフプランに合わせて、他の生命保険とあわせて加入される方も多いです。

学資保険などは、契約者に万一があった場合、それ以降の保険料の払い込みが全額免除される対象のため、残された子どもへの死亡保障機能の効果もあります。

また、外貨建てになっているものや変額保険と言って運用商品がパッケージになっている保険もあります。そういった商品は保障の内容もですが、その上に外貨や運用のリスクを正しく理解した上で、自分の目的やライフプランににあわせ慎重に選択する方が良いでしょう。

保障期間によって分けてみよう

次は保障期間によって分類してみます。「定期保険」「終身保険」「養老保険」の3つに分類されます。

定期保険

定期型の保険とは、契約から一定期間の保障をするタイプの保険です。

保険料は他のものよりも割安ですが、一定期間が過ぎ満期を迎えても満期金や保険金を受け取ることはできません。

死亡保険の場合、終身型の保険と比べ、安い保険料で保障を備えることが出来るのは魅力と言えるでしょう。満期金がないため、掛け捨てと呼ばれることもあります。

終身保険

一方、終身型の保険とは、死亡するまで一生涯保障が続きます。

更新することががないため、基本的に契約時から保険料が上がることはありません。加入時の年齢によって保険料が決まりますので、若いうちに加入すると保険料は抑えられます。

払い込みは終身払いと言ってずっと払い続けるパターン、○○歳払い込み満了と言って一定の年齢まで払い込むパターンがあります。終身払いの方が保険料は少額になりますが、リタイアで収入が減ってしまった場合に備えて現役中に払い込みを終える方を選ぶという考え方もできます。

死亡保険の終身保険の場合は、解約した場合に解約返戻金が戻ってくる商品も多く、貯蓄目的で活用する場合も多いです。

医療保険の多くは終身保障のタイプです。しかし死亡保険の場合と違い、こちらは一部の健康祝い金などがある商品を除いては掛け捨ての保険です。

養老保険

養老保険とは、期間でいえば定期保険と似ています。一定期間の死亡保障と貯蓄機能を兼ねた保険です。

期間中は死亡保障があり、満期になった際には満期保険金が受け取れることから、「生死混合保険」とも言われています。

他のタイプよりも、保険料は割高な傾向がありますが、貯蓄性がより高いのが特徴です。

資産形成をしながら、万一の事態に備えることが出来、途中解約した場合も解約返戻金を受け取ることができる点もメリットです。

まとめ

今回は保険の種類について、保障内容、期間の面から分類し解説してみました。

生命保険ははじめて、という方は基礎知識として活かしていただき、また既に加入されている方は一度加入証券をチェックしてご自分のニーズに合っているかどうか、確認してみてくださいね。

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この記事を書いた人

マネ賢 マネ賢

マネ賢

マネーの賢泉事務局アカウントです。これからも役立つコラムを公開していきます!