キャッシュレス時代・超基本!クレジットカードとの付き合い方

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クレジットカードは外国での買い物やインターネット上での支払いなど様々な使い方があります。

現金を持ち歩く手間が省ける他、ポイントが付与されることもあるので利便性が高いと言えますが、その一方で毎月の支払方法によっては負担が大きくなるのも事実です。

日々の生活に余裕を持たせるためにも、クレジットカードの支払い方法に関する注意点を学びましょう。

クレジットカードならではの支払い方法

リボ払いと分割払いの違いについて

クレジットカードと言えばリボ払いというイメージがありますが、リボ払いの詳しい仕組みについてはあまり知られていないのも事実です。

複数回に分けて支払いを行うので分割払いと同じような方法と思われがちですが、リボ払いと分割払いは大きく異なります。

分割払いは名前の通り、返済するお金を一定の回数に分割した方法です。分割の回数によって返済と同時に支払う利息の割合も変わりますが、基本的に回数が多くなるほど利息も増えることになります。

一方でリボ払いはリボルビング払いの略称であり、毎月の返済額を一定に保ちながら元金と利息を一緒に支払う仕組みです。分割払いと異なり、基本的には返済総額によって毎月の返済額が変わることがありません。

リボ払いの種類

リボ払いの支払い方法は定額方式残高スライド方式があります。

定額方式は名前の通り、毎月の返済額が定額になっている方式です。返済総額がどれほど高額でも毎月の返済額は最初に設定した金額のままなので家計の管理が容易というメリットがあります。

残高スライド方式は利用残高に応じて返済額が変化する方式です。具体的な金額はカード会社によって異なるので、利用する際は残高と返済額の関係を確認する必要があります。また、残高スライド方式は返済総額が減るごとに毎月の返済額も少なくなるのがメリットです。

リボ払いはクレジットカード発祥の地であるアメリカで考案された方法ですが、利便性の高さから広く普及し、現在ではリボ払い専用のカードも発行されています。

リボ払いがもたらす問題について

長期的に見ると負担が大きい

リボ払いは毎月の返済額を少額に抑えることができるメリットがありますが、その一方で長期的に見ると却って支払総額が大きくなるデメリットもあります。

何度返済しても元金がほとんど減らないのはリボ払いにありがちな問題です。

リボ払いは返済金額を少なく設定するほど支払い回数が多くなります。返済金額を一定に保つことができる一方でその分だけ利息を支払う回数も増えてしまうのです。

自分ではしっかりと返済しているつもりでも、リボ払いにしたために元金がわずかしか返済されていないという事態は決して珍しいことではありません。設定によっては元金よりも利息の金額が多くなることもあります。

例えば50万円の利用をリボ払いにした場合、利息が15パーセントで月々の返済額を1万5千円で試算すると完済するまで支払い回数は44回もかかります。

年数で換算すると3年8か月という長期間です。

また、返済総額も約65万円と高額になり、その負担は決して小さくないと言えるでしょう。返済額を少額に設定するとそれだけ支払い回数が増え、総額もさらに高額化します。

安易にカードを使いやすい

リボ払いならではの注意点としてカードの濫用があります。

リボ払いで毎月の返済額を少なく抑えていると、次第に自分が借金をしているという感覚が薄れてしまうのです。自分では金銭管理を徹底しているつもりでも、返済額がこれだけだから今月は凌げると思い、カードを安易に使うようになります。

リボ払いで苦しい思いをしないための心得

カードを発行する際の確認が重要

クレジットカードを発行した際、返済方法の初期設定がリボ払いになっていることがあります。

知らずにカードを利用し、返済時に初めてリボ払いだったと気がつくケースは決して珍しいことではありません。カードを発行した際は必ず返済方法の設定を確認し、リボ払いを行わない場合は設定を変更するように心がけます。

クレジットカードによってはリボ払い専用の物があるので、その場合は設定の変更はできません。リボ払いを行わないならカードを発行する段階で返済方法を確認することが重要になります。

キャッシングもリボ払い設定になっていることがある

クレジットカードには現金を借りることができるキャッシング機能が付随している物があります。

急に現金が必要になった時に便利ですが、返済方法がリボ払いに設定されていることがあるので注意が必要です。

ショッピング枠は分割払いなのにキャッシング枠はリボ払いの状態だった、というケースがあるので、手元にクレジットカードが届いたらまっさきに返済方法の設定を確認し、自分が希望する方法に設定することを忘れてはいけません。

使い過ぎを避けるのがカードとの賢い付き合い方

クレジットカードは上手に使いこなせば日々の暮らしに余裕を持たせることができます。

その一方で安易な濫用は生活を困窮化させるので注意しなければいけません。

リボ払いは返済額を一定に設定できるメリットがありますが、利息の支払い総額が大きくなりやすいのも事実です。

長期的に見れば負担が大きな返済方法なので、利用する際はしっかりとした返済計画を持つことがカードの賢い使い方と言えるでしょう。

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この記事を書いた人

マネ賢 マネ賢

マネ賢

マネーの賢泉事務局アカウントです。これからも役立つコラムを公開していきます!