ふるさと納税をはじめてみたい!いよいよ実践編!

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前回の「ふるさと納税の基礎」の記事を読んで頂き、ふるさと納税の概要や仕組みについては何となくイメージを持てたのでないでしょうか。前回の記事でも挙げた通り、ふるさと納税の特徴としては、

  • 自分が好きな地域に寄付ができる。
  • 寄付の使い道が選択できる。
  • 「ふるさと納税」の金額に応じた、特産品がもらえる。
  • 税金控除が受けられる。

と様々なメリットがあります。

ふるさと納税のメリットを知り、実際にふるさと納税をしてみたい!と思われた方に向けて、ふるさと納税を申し込んでから税金控除の申請までの一連の流れを本記事では詳しく説明していきます。

ふるさと納税の流れ

前回の記事でも概要を説明しましたが、ふるさと納税の大きな流れとしては以下の3ステップに分かれます。

  • ステップ1:ふるさと納税を受け入れている地方自治体を選択し、寄附金を収めます。
  • ステップ2:寄附金に見合う特産品と合わせて寄附金受領証明書が自治体より送られてきます。
  • ステップ3:翌年に税金控除を受けるために確定申告、もしくはワンストップ特例制度を活用し申請を行います。

それぞれのステップについて詳しく見ていきましょう。

ステップ1

控除上限額を調べる

ふるさと納税を申し込むときに注意したいのが、税金控除となる金額には年収や配偶者の有無や住宅ローン控除の有無などの条件によって上限が設定されている点です。

また、「確定申告を行う必要がある給与所得者」は確定申告を行う必要が有りますが、「確定申告を行う必要のない給与所得者」はワンストップ特例制度を活用し、税金控除の申請が可能です。住宅ローン控除などと併用を考えている方は、それぞれの申請方法で控除額に影響が出る可能性がありますので注意が必要です。

確定申告

確定申告によりふるさと納税の税金控除申請を行う場合は、「所得税」と「住民税」の両方から控除が行われます。この場合、各年の住宅ローンの控除額が所得税額を上回った際にふるさと納税の控除額に影響が出てきます。

ワンストップ特例制度

ワンストップ特例制度を活用することで、ふるさと納税の控除は全額「住民税」から控除されます。この場合、住宅ローン控除は原則として「所得税」から還付されるため、控除額には影響がありません。ただし、住宅ローン控除の適用を受ける1年目は確定申告を行うことが必須なので、ワンストップ特例制度を併用することはできないので注意が必要出す。

住宅ローン控除なども含めて、ふるさと納税の控除可能額を一度シミュレーションすることが重要です。下記サイトなどを参考に、シミュレーションしてみましょう。

ふるさと納税ガイド ふるさと納税の控除限度額 計算シミュレーション【税理士監修】

ふるさと納税を行う自治体を決める

ふるさと納税の税金控除可能額をシミュレーションした後は、どの自治体に申請するかを選びましょう。特産品に限らず、故郷に納税し貢献したいという方もいれば、サイトで特産品から選びたいという方もいるでしょう。ここでは、特産品から選びたいという方に向けてサイトをピックアップして紹介します。

サイト名掲載自治体数特徴HP
ふるさとチョイス1,514掲載数No.1ふるさとチョイス
楽天ふるさと納税873楽天ユーザーは最大30%のポイント還元楽天ふるさと納税
さとふる756他のサイトではないオリジナルの返礼品多数さとふる
「ふるさと納税ガイド」参照(2020年10月4日アクセス)

数多くある特産品の中から、自分の好きなものを選ぶ時間もふるさと納税の楽しさの一つだと思います。ふるさと納税であれば、将来的な税金控除に繋がるため普段は金額が理由で選ばないものも、この機会に買い物できることは大きなメリットではないでしょうか。

ふるさと納税を申込む

ふるさと納税の自治体を決定した後は、サイトで支払いです。この時に注意してほしいのが、クレジットカードで支払う際の名義です。支払い後、自治体から送られてくる「寄附金受領証明書」は支払者の名前が記載されます。そのため、税金控除を受ける人と支払いを行う人は同じである必要が有るのです。誤って別名義のカード使用した際は、税控除を受けることができないため注意が必要です。

ステップ2

返礼品と寄付金受領証明書が届く

注文後、自治体からは返礼品と寄附金受領証明書が届きます。寄附金受領証明書が税金控除を申請する際に必要となるため必ず大切に保管しましょう。

ステップ3

税控除の手続きを行う

これまでお話ししてきたように、ふるさと納税による税金控除を受けるためには、「確定申告」と「ワンストップ特例制度」の2通りの方法があります。それぞれの方法で申請時期と申請条件が異なるので十分に確認後、適切な申請方法を選択する必要が有ります。

まとめ

前回の「ふるさと納税をはじめてみたい!まずは基礎をチェック」の続編としてふるさと納税の流れをより詳しく紹介しました。

「ふるさと納税」には多くのメリットがありますが、その仕組みをしっかりと理解して頂くことが大切になります。ふるさと納税による税金控除の恩恵をしっかりと受け取るためにも、今回紹介した記事を参考にしてみてください。

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この記事を書いた人

マネ賢 マネ賢

マネ賢

マネーの賢泉事務局アカウントです。これからも役立つコラムを公開していきます!