特別定額給付金のオンライン申請をしてみた結果…

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こんにちは。林FP事務所の林です。

国民一人一律10万円給付の「特別定額給付金」。こちら、僕が住んでいる京都市が15日からオンライン申請の受付を開始しましたので、実際に申請してみました。

基本的には問題なくスムーズにできましたが、気になる点もありましたのでシェアしておきますね。

この記事が役に立つ人

・特別定額給付金をオンライン申請しようと考えている
・オンライン申請がどんな様子か知りたい
・マイナポータルについて関心がある

特別定額給付金のオンライン申請の大まかな流れ

申請方法については、こちらのページが詳しいです。

特別定額給付金(総務省)

上記見てもらえれば分かりますが、ざっくりと説明しておきますね。

特別定額給付金申請のざっくりとした流れ

  • 手続きに使う端末ようの「マイナポータルAP」をインストールする
  • マイナポータルで、市区町村の対応状況を確認し、申請を開始する
  • 必要事項を入力、確認書類を添付し、マイナンバーカードで電子証明を付与して完了

という流れになっています。後ほど説明するように、確認書類は事前に準備しておくとあたふたせずに済みます。

特別定額給付金のオンライン申請で少し注意が必要なところ

実際に申請してみて、気になったところ、注意しておいた方がいいところを書いておきますね。

添付ファイル(振込先口座の確認書類)を事前に準備しておく

給付金を振り込むために必要な振込先口座を確認するために書類が必要になっているのですが、ちょっと分かりにくいです。

申請手続きの最後のほうで、振込先口座の確認書類(写し)のファイル添付が必要になるのですが、おもむろにこの段階で用意しようと思うとちょっと焦ります。苦笑

必要な書類は

  • 申請者名義の通帳やキャッシュカード
  • インターネットバンキングの画面等

のいずれかの写し(PDF等?)または画像となっています。

「または」や「かつ」の表記がなく、解釈によっては両方必要とも読めるのですが添付ファイルが一つだけとなっていたので、常識的に考えて「または」だと思われます。

で、スマホで申請していたら通帳やキャッシュカードをカメラでパシャ、でいいと思うんですが、僕はPCでやってたのでこの時点で

「どうしよう?」

ってなりました。

仕方がないので、ブラウザでインターネットバンキングにログインし、その画面をキャプチャしてそれを添付する、という作業がここで入ったわけです。

僕はブログの記事をよく書く都合上、このような作業は慣れてますのであまり時間をかけずにできましたが、ほとんどの人は「画面キャプチャ」の方法なんて知らないでしょうし、知ってても慣れない作業なので、手間取ると思います。

その間に、申請画面がタイムアウト等して勝手に閉じてしまう可能性もあるので、ここは注意が必要かなと思いましたね。

ですので、添付書類は事前に用意しておくのがベターなんですが、いかんせん手続きの流れの説明に具体的にどんな書類が必要かが明記されておらず、事前の説明を読んだだけでは準備することができないです。

このあたり、ちょっと不親切かな、と思いましたね。

まぁ、スマホなら、カメラがついているので簡単かもしれません。

ちょっと不親切な選択肢

入力画面は比較的よくできていて、入力に戸惑うことはほとんどなかったのですが、一箇所だけ「ん!?」って思うところがありました。

こちらの画像の選択肢、1つ目と2つ目の違いが分かりますでしょうか…

特別定額給付金申請入力画面の振込先口座情報の一部
特別定額給付金申請、振込先口座情報の入力画面一部

僕これ、最初みたときに「1番目と2番目の選択肢、いっしょやん!」って思っちゃいました。

…が、よーく見ると

  • 本・支店
  • 本・支所

となってて、支「店」と支「所」が違ってました。おぉ。笑

こうやって縦に並べれば、まぁまぁ分かりやすいのですが、オンライン画面では横並びだったので、ちょっと分かりにくかったですね…ちなみに紙の申請書の方は縦並びのようです。

普段からこういう書類に慣れている人は平気なんでしょうけど、オンライン申請なんてほとんどの人が初めてでしょうから、ほんの小さなことでも、つまづいてしまう可能性があります。

できればこういう細部のユーザビリティにも、目を配ってもらえればありがたいですね。

初めてのマイナンバーカードに戸惑うかも?

今回僕がすんなりと最後まで申請できたのは、確定申告で電子申告を選択し、その際にマイナンバーカードを使える環境を準備していたからだと思われます。

マイナンバーカードで認証する場合、機材の用意やソフトの設定など、少々面倒な手続きが必要になるんですよね…。といっても誰でもできる作業ではありますが。

今後マイナポータルが拡充されていきますし、オンライン申請は便利で効率的なのでこれを機会にマイナンバーカードが使える設定をしておくといいと思います。

まだマイナンバーカードをお持ちでなければ、オンライン申請での取得もできるようですので、やってみてはいかがでしょうか。

特別定額給付金オンライン申請の注意点まとめ

特別定額給付金オンライン申請の注意点をまとめますね。

  • 振込先口座の確認書類(通帳、キャッシュカード、ネットバンキング画面のPDFまたは画像)を事前に準備しよう
  • 支店、支所の違いに注意する

逆にいえば、入力に戸惑ったのはここぐらいであとはすんなりといけました。氏名や生年月日など基本情報の一部はマイナンバーカードから自動入力することもできたので、そういう意味ではむしろラクだったと思います。突貫工事で作った給付申請にしてはかなりうまく作られていた印象ですね。

マイナポータルでは特別定額給付金以外にもオンライン申請が可能なものがあるので、今回オンライン申請されない方も、一度覗いてみてくださいね。

恐らく今後、オンライン申請できるメニューが拡充されていくと思われます。

役所に行かなくても申請できたり、入力がラクになること自体は歓迎ですよね。(例えば同一の申請は前回の差分とかでいけるみたいです)

スマホでいつでもどこでも公的な申請ができるようになれば、かなりの時間と労力の節約になります。

今回の特別定額給付金で期せずしてマイナポータルの知名度が上がったということなんでしょうね。

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この記事を書いた人

林 健太郎

林 健太郎

林FP事務所代表。1972年生まれ。大手メーカーに15年間勤務後、2014年に独立。「お金」という、会社員時代とは全く違う分野でコネも実績もゼロから始める。自身の投資哲学を発信するブログとメルマガが好評を博し、保険を販売せずに100世帯以上のライフプラン相談、投資相談を受ける。博士(工学・大阪大学)、ファイナンシャルプランナー(CFP®)。