家計の見直しは必要?!どうやって見直すの?

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みなさん、将来どれくらいのお金が必要かご存知ですか?

なんとなく将来に向けて貯金が必要なのはわかってるけど、どれだけ必要なのかわからない!という方も多いのではないでしょうか?

当たり前ですが、ご自身の年代や人生の過ごしかたによって将来必要になる費用は変わってきます。

しかし目的もなく漠然と貯金をしていくのではなかなか貯金も増えていきません。

まずは自分が今後叶えたい夢や目標を具体的にして、これからのライフプランを考えてみましょう。

そのうえで、各ライフイベントに必要となる費用を試算していくと、これからどれくらいのお金が必要になるのか自然と見えてきます。

主なライフイベントにかかる費用

これから訪れるライフイベントは人それぞれ変わってきますが、主なライフイベントにかかる費用の目安はこのようになっています。

あくまでも平均値なので、参考にご覧ください。

結婚費用 約467万円 結納・婚約~新婚旅行までにかかった費用総額(全国推計値) ゼクシィ 結婚トレンド調査2018調べ
1万円未満四捨五入
出産費用 約51万円 1回あたりの出産費用の総額 (入院料・室料差額・分娩料・検査・薬剤料・処置・他) 公益社団法人 国民健康保険中央会 「出産費用 平成28年度」より
教育資金 約1,049万円 子ども1人あたりの総額 (幼稚園から高校まで公立、大学のみ私立の場合) 文部科学省「子供の学習費調査(平成28年度)」、「私立大学等の平成29年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」
住宅購入費 約3,340万円 住宅の平均購入価格で
建売住宅は約3,340万円、 マンションは約4,350万円
住宅金融支援機構「2017年度フラット35利用者調査」より
老後の生活費 約5,760万円 高齢夫婦無職世帯の支出約24万円/月
65歳~85歳の20年間で算出
総務省「家計調査年報(家計収支編)」平成30年家計の概要より

※出産費用は厚生労働省令の基準を満たす出産では、出産育児一時金42万円が支給されます。

日本FP協会・主なライフイベントにかかる費用の目安より著者作成

表にしてみると想像を絶する莫大な金額ですね!

子どもの教育資金だけ見ても大変な金額ですが、子どもが2人、3人と増えれば教育資金も2倍、3倍と増えていきます。

老後の生活費については年金の支給がありますが、それでは足りない場合もあります。

実際に厚生労働省の「平成29年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金のひと月の平均支給額は約15万円となっています。男性の平均支給額が約17万円、女性の平均支給額が約10万円となっており、男女で支給額に大きな差があります。

国民年金になると平均支給月額は、約5.6万円となっているので、上記の表で見ると老後の月の平均支出額が24万円となっているので足りなくなってしまいます。

一般的に老後の貯えとして2,000万円以上の貯金が必要とされているのも納得です。

莫大な金額に心が折れてしまいそうですが、まずは家計を見直し出来るところから貯蓄を始めていきましょう。

どうやって見直せばよい?まずは今の状況をチェック

家計を見直すには、今の状況を知ることが大切です!

どれだけお金を使っているのか、1ヵ月の支出を「固定費」「変動費」「臨時費」の3つの項目に分けて書き出していきましょう。

こちらの記事でも説明しています。

各項目の金額が書き出せたら項目毎に見直していきます。

絶対に削りたくない費用を明確にしておくと、見直していく費用の優先順位が決めやすくなりますよ!

固定費の見直し

〈いる・いらない〉〈変える・変えない〉を意識して考えてみます。

使用していないものの解約や契約の変更で金額が下げられるものがないか検討してみましょう。

住居費…収入と家賃のバランス、駐車場料金、住宅ローンの借り換え など

毎月の支出の中で大部分を占めるのが住居費です。

毎月の家賃を無理して払ったりしていませんか?家賃は手取額の3分の1程度に抑えるのが理想と言われています。もしお給料に見合わない家賃を払っている場合は、引っ越しも視野に入れ見直しをすると良いでしょう。

すでに住宅を購入している人はローンの借り換えを検討してみましょう。高い金利のまま住宅ローンを払い続けていたりしませんか?この機会に住宅ローンの見直しをしてみましょう。ローンの借り換えはタイミングが重要なのでファイナンシャルプランナーなど専門家の力を借りると良いでしょう。

通信費…料金プランの見直し、契約会社の変更 など

なんとなくずっと同じ電話会社を使い続けている人は契約会社を変えるとどのくらい料金が安くなるのか確認してみましょう。電話会社にこだわりがなければ格安スマホに変えるのも良いでしょう。それだけで携帯料金を今よりぐっと抑えることができます。

また、インターネットのプロバイダーも同様です。現在プロバイダーを契約しているもののスマホしか使っていないという場合は、スマホのパケット使い放題の方が料金が安くなる場合があります。不要な場合は解約しましょう。

携帯会社とセットで契約すると料金がお得になる場合もあるので、契約しているプロバイダーを確認して見直すのも良いでしょう。

保険…プランの見直し、不要な契約の解除 など

現在の家庭に適した保障になっているか定期的に確認しましょう。

保障内容が合わなくなっていれば、現在契約しているプランを解約または減額したり、他の保険に加入することも検討しましょう。

保険商品は種類が多く迷ってしまいますが、検討することで金額が大きく変わる場合がありますので、ファイナンシャルプランナーなど専門家の力を借りて内容を一度精査してみましょう。

自動車保険も同様に、見直すことで金額が大きく変わる場合があります。

現在「代理店型」の自動車保険に加入されている場合、インターネットなどで申し込みのできる「通販型(ダイレクト型)」の自動車保険に乗り換えるだけで保険料を抑えられる可能性があります。今は簡単にインターネットで見積もりを出すことが出来るので、現在と同じ保障内容でどれだけ金額が安くなるのか複数の会社から比較検討してみると良いでしょう。

そして意外と忘れがちのがスマホ購入時のオプションや定期購読、入会したまま行っていないジムの会費など、使っていないサービスの解約忘れです。

ここを見直すだけでも無駄な出費を減らすことができますよ。

いかがでしたか?どれくらい支出額は抑えられそうですか?

固定費を見直すだけで、まとまった支出を抑えることが出来ます。

変動費の見直し

皆さんが節約しよう!と思って手を着けやすいところですね。

出来るだけ安いものを買って節約するのではなく「不要なものを買わない」ようにするのがポイントです!

食費…冷蔵庫の中身チェック、コンビニの利用額の確認 など

食品は無駄なく使いきれていますか?期限が切れて処分しているものがあったら、それは買いすぎです。つい安いからとまとめ買いしたくなりますが、期限のあるものは期限内に使いきれる物だけ購入しましょう。

買い物に行く前に冷蔵庫の中身を確認してから行くと買いすぎの予防になりますよ。

1週間の献立を決めて、必要な食材を休日にまとめて購入する方法も買いすぎの予防におすすめです。

そして、意外と大きな出費になるのがコンビニのちょっとした買い物です。

例えば、缶コーヒー2本、ペットボトル飲料1本を仕事の日に毎回購入したとします。

130+130+160=420円

420円×20日=8,400円

これだけで1ヶ月8,400円の出費になりますね。

ここに昼食代として毎日500円加算されたら、1ヶ月で20,000円近い出費になってしまいます!

お弁当を作るのはハードルが高いかもしれませんが、なるべく自炊を心がけたり、飲み物だけでも持っていくようにすると支出を半分くらいまで抑えられますよ!

お気に入りのマイボトルやお弁当箱を用意したり、美味しいコーヒー豆を探してみたり、自分のモチベーションが上がる方法を見付けると、楽しく節約していけますよ!

被服代…持っているアイテムの把握、整理

被服代は意外と節約できない部分です。安くなっていたり、素敵なものを見つけるとつい買ってしまいますよね!おしゃれを我慢する必要はありませんが、同じようなアイテムをたくさん持っていたりしませんか?

まずはお持ちの衣類を整理して持っている服の把握をしましょう。

また購入の際はなるべく店舗で実物を確認してから購入すると良いでしょう。

今はボタン一つで何でも買える時代ですが、洋服の場合イメージと違っていたり

サイズが合わないなんてことも。

これは1番もったいないので、なるべく実物を確認してから購入するようにしましょう。

洋服に限らず節約におすすめなのが、なるべくウインドウショッピングをしないことです。

暇なときにスマホなどで通販サイトを覗いたりしていませんか?

サイトで紹介されている商品ってお店で見るよりもなんだかステキに見えますよね!

しかも購入するときは、お財布のお金なんて確認せずに購入ボタンを「ポチ」っとするだけです。

通販サイトを見ていると、どんどん購買意欲が湧いてきます。そこに気軽に買えてしまう便利さが合わさって衝動買いが起こりやすくなりますよ!

衣類などは購入する時期と予算を決めて、生活費とは別に費用を確保しておきましょう。

レジャー、交際費

こちらはあまり削りたくない部分ですよね。家族サービスも大切ですし、急なお誘いもなるべくなら断りたくありません。

レジャー、交際費は節約するというよりも、しっかり月の予算を決めて予算内に出費を納めるようにするのがおすすめです。

年末など交際費の増える月もありますが、毎月の交際費の目安を把握して大体の月の予算を決定しましょう。年間の予定を書き出してみるのも良いと思います。

旅行や結婚式など予定が決まっているものは予算の見積もりを立て、衣類代同様に生活費とは別で費用を確保すると良いでしょう。

臨時費

臨時費は予期せぬ出費を表すので節約のしようがありません。

主にケガや事故にあってしまった場合の医療費や生活費、冠婚葬祭費です。

こちらについては急な出費があっても対応できるように、ある程度の費用を確保しておきましょう。

大体の金額の目安は生活費の3ヵ月分~1年分です。

1ヵ月の生活費が20万円なら60万円~240万円が金額の目安となります。

最低でも3ヵ月分の生活費の60万円程準備してあると安心ですね。

臨時費は貯金口座とは別に用意しておきましょう。

見直しは続けることが大切です

いかがでしたか?

今回は将来に必要なお金の話から、家計の支出の見直し方についてご紹介してきました。

ご自分の家庭のお金の流れを把握することで漠然と考えていた貯金が現実のものになってきたと思います。しかし、1度お金の流れを見直したら終わりではありません。

家計の見直しは継続して行っていくことが大切です。家計簿をつけて毎日の支出を管理するのも良いですし、今はレシートをスマホのカメラで撮るだけで支出管理が出来る便利な家計簿アプリもたくさんあります。それらを上手に利用して無理なくお金の流れを把握していきましょう。

また、毎日のちょっとした意識の変化があなたを節約体質に変えていきますよ!

根詰めて節約をすると続けていくのが辛くなってしまうので、無理に節約しなくてはと思わずに、まずは10万円、次は50万円と小さな目標からどんどん金額を積み上げて行ったり、最初にお話しした今後の自分の夢や目標を叶えた時のことを思い浮かべながら楽しく将来のために貯金をしていきましょう。

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この記事を書いた人

マネ賢 マネ賢

マネ賢

マネーの賢泉事務局アカウントです。これからも役立つコラムを公開していきます!